お世話になります。はいさび です。
チャートを見ながら株価や出来高などの変動パターンを分析し、今後の相場の動きを予想する“テクニカル分析”。
テクニカル分析の手法はいくつも存在しますが、中でも投資家に人気があるのが「一目均衡表」とのこと。
今回から数回にわたってザックリと「一目均衡表」について勉強していきたいと思います。
今回は、「一目均衡表とはなにか?」について学びます。
①一目均衡表は、相場の買い方と売り方の均衡(バランス)がひと目でわかる、“時間”を重視したテクニカル分析手法
②一目均衡表は「ローソク足」と「5つの線」から成り立っている
③5つの線は、転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパン
④先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分が「雲」と呼ばれる価格の抵抗帯
一目均衡表とは?
一目均衡表とは?

(一目均衡表はチャートに表示することができます。日足(相場の流れをつかむのに期間は3ヶ月)で見るのがおすすめです)
「一目均衡表」とは、相場の買い方と売り方の均衡(バランス)がひと目でわかる、“時間”を重視したテクニカル分析手法です。
一目均衡表は、1936年に都新聞の商況部長だった細田悟一さんが“一目山人(いちもくさんじん)”というペンネームで発表した、世界的にも評価の高いとても人気のある指標です。



ですから、基本のポイントだけでいいので覚えておきましょうね

相場は「売り勢力」と「買い勢力」の力関係・“均衡(バランス)”が崩れた方向へ動く(買い勢力が強ければ上がっていき、売り勢力が強ければ下がっていく。そして、動き出して方向性が見えればその流れはつづく傾向がある)ので、相場の行方は“一目瞭然(いちもくりょうぜん)”ひと目見てわかる…というところから名付けられたそうです。
この“均衡(バランス)”を見ながら、いつ相場が変化するのか?などと、“時間”に着目して相場の動向を予測します。

5つの線とは?

5つの線とは、転換線(てんかんせん)、基準線(きじゅんせん)、先行スパン1(せんこうすぱんいち)、先行スパン2(せんこうすぱんに)、遅行スパン(ちこうスパン)です。
(先行スパン・遅行スパンは、先行線・遅行線とも呼ばれます(スパンとは時間の幅(期間)のこと))
5つの線 | 特徴 | 線の位置 |
---|---|---|
転換線 | (当日を含めた)過去9日間の高値と安値の中心値をつないだ線 (短期的な相場水準、方向性、均衡点を示す) | 価格にいちばん近いところを動いている |
基準線 | (当日を含めた)過去26日間の高値と安値の中心値をつないだ線 (中期的な相場水準、方向性、均衡点を示す) | 転換線の外側で価格とともに動いている |
先行スパン1 | 転換線と基準線の中心値をつないだ線で(当日を含めて)26日先に記入したもの (短中期の相場水準、方向性、均衡点を示す) | 上下によく動く (先行スパン2と雲をつくる) |
先行スパン2 | (当日を含めた)過去52日間の高値と安値の中心値をつないだ線で(当日を含めて)26日先に記入したもの (長期的な相場水準、方向性、均衡点を示す) | 横ばいの状態が多い (先行スパン1と雲をつくる) |
遅行スパン | 当日の終値を(当日を含めて)26日前にさかのぼって記入したもの (当日の価格と(当日を含めて)26日前の価格を比較) | 後ろにズレている |
一目均衡表では、9日、26日、52日という数字が重要であると考えられています。


たとえば、過去26日間の高値が120円、安値が100円だった場合は、
(120+100)÷2=110円になるんだね

上昇トレンドでは中心値は上がっていき、下降トレンドでは下がっていきます。
また、もみ合い相場では横ばいや短期的な上下の動きになります。

一目均衡表は、現在よりも先(未来)に線が伸びている世界的にも珍しいチャートなんですよ

一目均衡表は日足だけでなく、期間の長い週足や月足などにも、期間が短い5分足などにも同じように使えます。



一目均衡表は、これらのラインの組み合わせや雲を見ることで、相場のトレンドや下げ止まり、上げ止まりを予測します。


まとめ
- 一目均衡表は、相場の買い方と売り方の均衡(バランス)がひと目でわかる、“時間”を重視したテクニカル分析手法
- 「売り勢力」と「買い勢力」の均衡(バランス)を見ながら、いつ相場が変化するのか?などと、“時間”に着目して相場の動向を予測する
- 一目均衡表は「ローソク足」と「5つの線」から成り立っている
- 5つの線は、転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパン
- 先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分が「雲」と呼ばれる価格の抵抗帯

つぎの「株基礎⑮」では、一目均衡表の「5つの線」について学びますよ^^
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