お世話になります。はいさび です。
「ローソク足」や「一目均衡表」は日本発祥!素晴らしいですね♪
今回は「一目均衡表」の「3大理論」について学びます。
①時間論は、時間によって相場の転換点を予測するための考え方(基本数値は「9、17、26」)
②波動論は、ローソク足の動き方(波動のかたち)によって相場を分析するもの(基本の「I波動」「V波動」「N波動」、その他の「P波動」「Y波動」などがある)
③水準論は、それまでの相場の動きを見て、その後、株価がどれくらい上昇するのか、また、どれくらい下落するのかということを計算式から導き出すもの(目標値を計算する「V計算」「N計算」「E計算」「NT計算」)
④3大理論は総合的に見る(他の指標とも組み合わせること)
一目均衡表の3大理論
「一目均衡表の3大理論」とは、 「時間論」「波動論」「水準論」のことです。
時間に関する考え方が「時間論(じかんろん)」(チャートの横軸)。
株価(価格)に関する考え方が「波動論(はどうろん)」と「水準論(すいじゅんろん。値幅観測論ともいいます)」(チャートの縦軸)です。
時間論とは?
「時間論」とは、時間によって相場の転換点を予測するための考え方のことです。

相場を構成するトレンドが、どのようなタイミングで変わりやすいのか?を予測するための考え方です。
時間論では、“同じサイクル、時間がくり返される”と考えられており、「基本数値(きほんすうち)」が重要ポイントです。


でも、どうして“1”を引いているの?
1を引く理由は、たとえば、9日上げた後9日下げた場合、最初の安値から高値が9日、そして、その高値から最後の安値を9日と数えます。
すると、高値は同じ日を二回数えているため、重複した分の1日を引きます。
相場は一定のサイクル(9日、17日、26日のリズム)で上下に動いているといわれています。


(しかし、必ずしもこの数値が絶対というわけではないので、「対等数値(たいとうすうち)」という見方がつくられました。
「対等数値」とは、(基本数値の数字にこだわらず)過去のサイクルと同じサイクルが繰り返されるという考え方から、つぎの変化日(日柄)がいつになるのか?という目安を測るものです)。
波動論とは?
「波動論」とは、ローソク足の動き方(波動のかたち)によって相場を分析するものです。

その波動をとらえて、いつ売り買いするか?のタイミングを判断します
チャートの波動の基本は「I波動」「V波動」「N波動」だとされています。


I波動は「上げだけ(または)下げだけ」
V波動は「上げ→下げ(または)下げ→上げ」
N波動は「上げ→下げ→上げ(または)下げ→上げ→下げ」
一目均衡表では、「N」のかたちが重要だとされ、N波動が連続してつづくことでトレンドがつくられると考えます。

※FXトレードLABさんのグラフより引用

波動論では、
上昇しはじめた株価は、“N波動”を完成させるまでは下落に転じない、
下落しはじめた株価は、“N波動”を完成させるまでは上昇に転じない
…と考えられています。
その他の波動が「P波動」と「Y波動」です。
P波動は、徐々に値幅を小さくしながら上下に動くもみ合いの波動。
逆に、Y波動は、値幅を大きくしながら上下に動くもみ合いの波動。


水準論(値幅観測論)とは?
「水準論」とは、それまでの相場の動き(高値と安値)を見て、その後、株価がどれくらい上昇するのか(天井はどこか)、また、どれくらい下落するのか(底はどこか)ということを計算式から導き出すものです。
水準論では、動いた値幅分、株価は動く(動いた値幅はくり返される)
…と考えられています。

値幅を見るには、「V計算」「N計算」「E計算」「NT計算」という4つの計算方法があります。
(この計算を使うには、まず、今、上昇トレンドなのか?下落トレンドなのか?を判断しなければなりません。そして、高値と安値を見つけてから計算します)。

※カブドットコム証券さんのグラフより引用
上昇トレンドの場合、
「V計算値」=B+(B-C)
A→Bへ上昇した後に(B→Cへ)下落したが、その下落分の2倍上昇する。
「N計算値」=C+(B-A)
AからBへ上昇した後に(B→Cへ)下落して安値(C)をつけるが、そこ(C)から(A→Bの上昇分と)同じだけ上昇する。
「E計算値」=B+(B-A)
A→Bへ上昇した後に(B→Cへ)下落したが、そこ(C)から上昇し(A→Bの上昇分と)同じだけBに乗せる。
「NT計算値」=C+(C-A)
A→Bへ上昇した後に(B→Cへ)下落したが、そこ(C)から上昇し(AとCの幅と)同じだけCに乗せる。


一目均衡表は総合的に見る


これらを総合的に見て分析することが大事なんだね



まとめ
- 一目均衡表の3大理論は、 「時間論」「波動論」「水準論」
- 時間論は、時間によって相場の転換点を予測するための考え方
- 時間論の基本数値は「9、17、26」
- 相場は一定のサイクル(9日、17日、26日のリズム)で上下に動いているといわれている(基本数値のサイクルで高値や安値をつけやすい)
- 波動論は、ローソク足の動き方(波動のかたち)によって相場を分析するもの
- チャートの波動の基本は「I波動」「V波動」「N波動」、その他の波動が「P波動」と「Y波動」
- 波動論では、上昇しはじめた株価は、“N波動”を完成させるまでは下落に転じない、下落しはじめた株価は、“N波動”を完成させるまでは上昇に転じないと考えられている(「N」のかたちが重要)
- 水準論は、それまでの相場の動き(高値と安値)を見て、その後、株価がどれくらい上昇するのか、また、どれくらい下落するのかということを計算式から導き出すもの
- 水準論は、動いた値幅分、株価は動くと考えられており、目標値を計算するときに使われる
- 値幅を見るには「V計算」「N計算」「E計算」「NT計算」という4つの計算方法がある
- “チャート分析”では“相場の大きな流れを予測すること”が大事であり、他のテクニカル指標とも組み合わせて総合的に判断することが重要

ぜひ他の指標とも合わせて投資に活かしていきたいですね。
長丁場、おつかれさまでした♪
つぎの「株基礎⑱」では「ボリンジャーバンド」について学びますよ^^
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