【株基礎㉚】信用取引(3)制度信用取引、一般信用取引とは?

株基礎

お世話になります。はいさび です。

「信用取引」には2種類あるとのこと。

今回は「制度信用取引」と「一般信用取引」について学びます。

★今日のポイント★
①制度信用取引は、取引可能な銘柄、借入れた現金や株式を返済する期限などが取引所の規則によって決定されている信用取引(返済期限は新規建てをおこなった日から6ヶ月以内)
②制度信用銘柄には、買建も売建も両方できる「貸借銘柄」と買建のみできる「信用銘柄」の2種類がある
③一般信用取引は、決済の期限や金利、品貸料の金額などを投資家と証券会社とのあいだで自由に決定できる信用取引(返済期限は原則として無期限)
④一般信用取引ではほぼすべての上場銘柄の買建ができる(売建できる証券会社はごく一部に限られている)

信用取引の種類

信用取引とは…

株お
株お
証券会社に担保(現金や株式)を預け、証券会社からお金を借りて株を買ったり(信用買い)、株を借りてその株を売ったり(信用売り)する取引!
株子センセイ
株子センセイ
じつは、信用取引には「制度信用取引(せいどしんようとりひき)」と「一般信用取引(いっぱんしんようとりひき)」の2種類があるんですよ
株お
株お
信用取引って2種類あるの!?くわしく教えて!
株子センセイ
株子センセイ
制度信用取引と一般信用取引は、基本的な取引のしくみは同じですが「取引できる銘柄」や「返済期限」などが違うんです

制度信用取引とは?

株子センセイ
株子センセイ
「制度信用取引」とは、取引可能な銘柄、借入れた現金や株式を返済する期限などが取引所の規則によって決定されている信用取引です

制度信用取引は証券取引所によってルールが決められています(制度信用取引のルールは原則としてすべての証券会社に一律に適用されます)。

取引所が指定する制度信用銘柄には、買建も売建も両方できる「貸借銘柄」と買建のみできる「信用銘柄」の2種類があります。

株お
株お
貸借銘柄(たいしゃくめいがら)と信用銘柄(しんようめいがら)?
株子センセイ
株子センセイ
制度信用銘柄のうち、証券会社が信用取引に必要な資金や株を証券金融会社から調達することが可能な銘柄を「貸借銘柄」といいます

信用取引は、証券会社が投資家に資金や株を貸しつけることで成り立っていますが、証券会社も資金や持ち株に限度があるため、足りない分は証券金融会社(日証金)から借りてまかなっています。

(証券会社と証券金融会社との貸し借りのことを「貸借取引」といいます)。

株お
株お
「貸借銘柄」は証券会社が証券金融会社から資金も株も調達できるから買建も売建も両方できるんだね
株子センセイ
株子センセイ
そして、制度信用銘柄のうち、貸借銘柄以外のものが「信用銘柄」です。(信用銘柄は、非貸借銘柄や貸借融資銘柄ともいわれます)
株お
株お
「信用銘柄」は証券会社が証券金融会社から株を調達することができないから売建ができないんだね

貸借銘柄か?信用銘柄か?については、JPX(日本取引所グループ)のホームページや証券会社の信用取引画面などで調べられます。

株子センセイ
株子センセイ
それから、信用取引では、証券会社から資金や株を借りて取引をおこなうため、必ず返済する必要がありますよね?
制度信用取引はその返済期限も決められているんですよ

制度信用取引の返済期限は、新規建てをおこなった日から6ヶ月以内(6ヶ月目の応当日まで)です。

株お
株お
利益が出ていればいいけれど損していても、期限内に必ず取引を手仕舞いしなければいけないんだね。
…一般信用取引はどういう取引なの?

一般信用取引とは?

株子センセイ
株子センセイ
「一般信用取引」とは、決済の期限や金利、品貸料の金額などを投資家と証券会社とのあいだで自由に決定できる信用取引です

一般信用取引は各証券会社がルールを決めています(ルールの内容は証券会社ごとに異なることがあります)。

株子センセイ
株子センセイ
取引のルール、対象となる銘柄、返済期限(無期限・短期・1日など)、売建できる銘柄といったことを各証券会社が決めています
株お
株お
たとえば、どういった銘柄が取引の対象になるの?
株子センセイ
株子センセイ
取引できる銘柄は制度信用取引よりも一般信用取引のほうが豊富なんですよ

一般信用取引では、ほぼすべての上場銘柄の買建ができます

しかし、売建できる証券会社はごく一部に限られています。

(松井証券のプレミアム空売り、SBI証券のHYPER空売りなどの「一日信用取引」が有名です。貸株料が無料または安く、その日のうちに返済しなければなりません(翌日に持ち越すと高額な金利がかかります))。

また、一般信用取引では、IPO銘柄(新規上場銘柄)も上場初日から取引できます(制度信用取引の対象銘柄になるまでは時間がかかります)。

株お
株お
じゃあ、返済期限は?
株子センセイ
株子センセイ
一般信用取引の返済期限は原則として無期限です。
が、証券会社によっては、短期や1日など期限があるものもあるんですよ

(ただし、「一般信用取引」の場合も、上場廃止や合併・株式併合、株式分割などが発生した場合などには返済期限が設定されることがあります。)

株お
株お
一般信用取引は原則として無期限で借りられるし、対象銘柄も豊富…。
制度信用取引よりもよさそうだよね?しかも“一般”っていうくらいだから、こっちのほうがポピュラーなんでしょ?
株子センセイ
株子センセイ
じつは、制度信用取引のほうが一般的に使われているんですよ!
それから、一般信用取引は制度信用取引に比べて金利が高いため、長期で保有しつづけると金利がかさんでしまうので注意しましょうね

また、一般信用取引では逆日歩が発生しないため、(現物取引と信用取引を組み合わせる)クロス取引をする際に逆日歩(ぎゃくひぶ)の心配がありません。

(「逆日歩」とは、売り方が買い方に対して支払う費用のことです(逆日歩については「株基礎㉝」にて説明しますね))。

【株基礎㉝】信用取引(6)逆日歩とは?
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制度信用取引と一般信用取引の使い分け

株お
株お
2つの違いはわかったけど、どちらを選べばいいのかなぁ…?
株子センセイ
株子センセイ
それぞれの特徴をいかして、状況によって使い分けるといいですよ

たとえば、長期でポジションを保有するのであれば金利の安い制度信用取引を、また、制度信用取引では「売り」ができない銘柄を空売りしたいときや逆日歩を気にせずクロス取引をしたいときは一般信用取引を利用するなど。

株お
株お
そのときの運用方針に合った方を選ぶといいんだね!

 まとめ

  • 信用取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類がある(基本的な取引のしくみは同じだが、取引できる銘柄や返済期限などが違う)
  • 制度信用取引は、取引可能な銘柄、借入れた現金や株式を返済する期限などが取引所の規則によって決定されている信用取引
  • 制度信用銘柄には、買建も売建も両方できる「貸借銘柄」と買建のみできる「信用銘柄」の2種類がある
  • 制度信用取引の返済期限は、新規建てをおこなった日から6ヶ月以内(6ヶ月目の応当日まで)
  • 一般信用取引は、決済の期限や金利、品貸料の金額などを投資家と証券会社とのあいだで自由に決定できる信用取引
  • 一般信用取引では、ほぼすべての上場銘柄の買建ができる(売建できる証券会社はごく一部に限られている)
  • 一般信用取引の返済期限は原則として無期限(証券会社によって短期や1日など期限があるものもある)
  • 一般信用取引は制度信用取引に比べて金利が高い(逆日歩は発生しない)
株子センセイ
株子センセイ
お疲れさまでした♪
つぎの「株基礎㉛」では「信用の返済(決済)方法」について学びますよ^^
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