お世話になります。はいさび です。
今回は、信用取引のまとめ「メリットとデメリット」と「口座開設」について学びます。
★今日のポイント★
①信用取引は、仕組みやリスク、メリット・デメリットなどを理解したうえではじめることが重要
②信用取引をはじめるには、「信用取引口座」という専用の口座をつくる必要がある
③信用取引口座には口座開設基準があり、また、証券会社によるWEB審査もある
①信用取引は、仕組みやリスク、メリット・デメリットなどを理解したうえではじめることが重要
②信用取引をはじめるには、「信用取引口座」という専用の口座をつくる必要がある
③信用取引口座には口座開設基準があり、また、証券会社によるWEB審査もある
信用取引のメリット・デメリット

株子センセイ
信用取引について、ザッとおさらいすると…
- 信用取引は、証券会社に担保(現金や株式)を預け、証券会社からお金を借りて株を買ったり、株を借りてその株を売ったりする取引(金利や貸株料などのコストがかかる。また、専用の信用取引口座が必要)
- 信用取引は「買い」からだけでなく「売り」からも取引をスタートできる
- 信用取引には約3.3倍までのレバレッジ効果がある、1日に何度でも回転売買できるといった特徴もある
- 新たに取引をはじめる場合、「委託保証金率30%以上」かつ「最低委託保証金30万円以上」の委託保証金が必要
- 最低保証金維持率を割り込むと、保証金維持率が30%以上になるまで追加で保証金(追証)を差し入れなくてはならない
- 信用取引には2種類ある(「制度信用取引」(返済期限は新規建てをおこなった日から6ヶ月以内)と「一般信用取引」(返済期限は原則として無期限))
- 信用取引の返済(決済)方法は「反対売買による返済」か「現引(信用買い)または、現渡(信用売り)」による決済の2種類ある
- 信用残高は、信用取引でおこなわれた信用買いと信用売り(空売り)の残高の合計のこと(買い残・売り残)。信用残高は今後の株価の動きを予測するための参考になる

【株基礎㉘】信用取引(1)信用取引の特徴、コスト
「株式投資をはじめてみたい!」初心者さんにもわかりやすい株投資の基礎です。今回は、信用取引の「特徴」「コスト」についてです。

【株基礎㉙】信用取引(2)保証金、追証とは?
「株式投資をはじめてみたい!」初心者さんにもわかりやすい株投資の基礎です。今回は信用取引に必要な「保証金」と「追証」についてです。

【株基礎㉚】信用取引(3)制度信用取引、一般信用取引とは?
「株式投資をはじめてみたい!」初心者さんにもわかりやすい株投資の基礎です。今回は「制度信用取引」「一般信用取引」についてです。

【株基礎㉛】信用取引(4)返済方法(反対売買、現引・現渡)
「株式投資をはじめてみたい!」初心者さんにもわかりやすい株投資の基礎です。今回は、信用取引の返済方法「反対売買」と「現引・現渡」についてです。

【株基礎㉞】信用取引(7)買い残・売り残、信用倍率・貸借倍率
「株式投資をはじめてみたい!」初心者さんにもわかりやすい株投資の基礎です。今回は、信用取引の「買い残・売り残」「信用倍率・貸借倍率」についてです。
信用取引のメリット

株お
信用取引って危険なイメージだったけれど、じつはメリットがたくさんあるんだね
信用取引のメリットは、
- 手元に資金がなくても買える。手元に株がなくても売れる
- 買いからも売りからもスタートできるため、上昇相場でも下落相場でも利益を得られるチャンスがある
- 手元の資金を効率よく活用できる(少ない資金で大きな利益を狙える(レバレッジ効果))
- 1日に何度でも回転売買できる(資金効率がいい)
- いずれ現物で欲しいと思っている株を信用買いしておき、後日、現引して現物の保有株にすることができる
- クロス取引(つなぎ売り)で株主優待をお得にゲットできる
…などがあります。

株子センセイ
信用取引は、大きな利益を得られる一方で、損失も大きくなる可能性があります。
リスクを知って、上手に取引していきましょうね
リスクを知って、上手に取引していきましょうね
信用取引のデメリット(リスク)

株お
とくにリスクはしっかり確認しておかないと!
信用取引のデメリット(リスク)は、
- 売買委託手数料と消費税の他に、金利(信用買い)や貸株料や諸経費(信用売り)などのコストがかかる
- 委託保証金(担保)が必要であり、状況によって「追証」が発生する場合がある(とくに「二階建て」は危険性が高い)
- 市場の状況により「逆日歩」が発生する場合がある(信用売り)
- 「空売り(信用売り)」の損失は青天井
…などがあります。

株お
「追証」は、最低保証金維持率を割り込んだ場合、保証金維持率が30%以上になるまで追加で保証金を差し入れなくてはならないっていうこと!

株子センセイ
「追証」には十分に気をつけましょう!
とくに「二階建て」(現物株で保有している銘柄と同じ銘柄を信用取引で買うこと)は追証発生の危険性が高いので注意です
とくに「二階建て」(現物株で保有している銘柄と同じ銘柄を信用取引で買うこと)は追証発生の危険性が高いので注意です

株お
「二階建て」すると、株価が下落した場合は(担保として利用している)現物株も信用建玉もダブルでダメージを受けるから、追証のリスクが高まるんだよね

【株基礎㉙】信用取引(2)保証金、追証とは?
「株式投資をはじめてみたい!」初心者さんにもわかりやすい株投資の基礎です。今回は信用取引に必要な「保証金」と「追証」についてです。

株子センセイ
また、「空売り」のリスクについても押さえておきましょうね

株お
そうだね。空売りは損失が無限大…。取引する際は気をつけないと

【株基礎㉜】信用取引(5)空売りとは?
「株式投資をはじめてみたい!」初心者さんにもわかりやすい株投資の基礎です。今回は、信用取引のリスク「空売り」についてです。

株子センセイ
それから、「逆日歩」のことも忘れずに!

【株基礎㉝】信用取引(6)逆日歩とは?
「株式投資をはじめてみたい!」初心者さんにもわかりやすい株投資の基礎です。今回は、信用取引のリスク「逆日歩」についてです。
信用取引の口座開設

株お
信用取引の仕組みやリスクについてわかったよ。
危険な取引だと思っていたけれど、余裕を持った取引を心掛けてやってみようかな…?
危険な取引だと思っていたけれど、余裕を持った取引を心掛けてやってみようかな…?

株子センセイ
でしたら、信用取引専用の口座を開設しないとね…

株お
えっ?もう証券会社の「証券総合口座」は持っているよ?
それとは別の口座が必要なの?
それとは別の口座が必要なの?

株子センセイ
「信用取引」をはじめるには、証券会社に通常の「現物取引」でつかう「証券総合口座」を開設した後で、それとは別に「信用取引口座」という専用の口座をつくる必要があるんですよ
「信用取引」は「現物取引」よりもリスクが大きい(利益も損失も大きくなる可能性がある)ため、専用の「信用取引口座」が必要です(口座開設の費用や口座維持費はかかりません)。

株子センセイ
「信用取引口座」には口座開設基準があるので、申し込む前に必ず確認しましょう。
また、証券会社によるWEB審査もあります
また、証券会社によるWEB審査もあります
WEB審査では、投資経験や投資目的、資産などについて問われます(場合によっては電話面接があることもあります)。

株お
リスクが大きいから、ある程度の投資経験や資産がないとダメなんだね

株子センセイ
口座開設を申し込む際は、(免許証などの)「本人確認書類」「マイナンバー」「金融機関の口座番号」「ご自身のメールアドレス」を用意しておくとスムーズです
口座開設の申し込みは、まず証券会社のマイページにログインして、「信用取引」の口座開設画面へ進み、必要事項を入力し、WEB審査に回答します。

株子センセイ
WEB審査に通ると「信用取引口座」開設完了のメールが届いたり、マイページのお知らせなどで伝えてくれますよ
審査の内容や口座開設までの期間、いつから取引できるのか…などは証券会社によって異なりますので、ホームページで確認しましょう。
(また、審査に通らなかった場合、証券会社によって決められた日数が経過しないと再び申し込みできないことがありますので、これについてもホームページで要確認です)。

株子センセイ
口座を開設したら、まず、預り金を信用取引口座の保証金に振替える必要がありますよ
ほとんどの場合、振替えを自動的におこなう「自動振替」が設定されています(「手動振替」も選べます)。

株お
やったぁ!口座開設完了!

株子センセイ
いよいよ信用取引デビューですね!
まとめ
- 信用取引は、仕組みやリスク、メリット・デメリットなどを理解したうえではじめることが重要
- 信用取引」をはじめるには、「信用取引口座」という専用の口座をつくる必要がある
- 信用取引口座には口座開設基準がある。また、証券会社によるWEB審査もある(投資経験や投資目的、資産などについて問われる)
- 口座開設したら、預り金を信用取引口座の保証金に振替える必要がある

株子センセイ
長丁場、ほんとうにお疲れさまでした♪
余裕を持ってリスク回避しながら、信用取引を上手に使って投資成績UPを目指したいですね!
余裕を持ってリスク回避しながら、信用取引を上手に使って投資成績UPを目指したいですね!