お世話になります。はいさび です。
株式投資をしていると出会うたくさんの難しい言葉たち。
その言葉自体は知っているけれど、意味はくわしくわからない…(*_*)と、いうことがよくあります。
金利、債券・国債…。
頻繁に聞くけれど…どんなもの?株価と関係あるの!?
今回は、「金利」と「債券」「国債」について学びます。
①金利とは、貸金や預金に対する利子・利息の割合のこと(金利は景気動向に影響を与えるため、株価にも大きく影響する)。
②一般的に、好景気のときは金利が上がり、株価も上がる。逆に、不景気のときは金利が下がり、株価も下がる。
③債券とは、国や企業などが投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券のこと(通常、金利が上がれば債券の価格は下がり、金利が下がると債券の価格は上がる)。
④国債とは、資金調達のために国が発行する債券のこと(国が破綻しない限りは元本割れのリスクはない)。
金利とは?

金利って、利子のことだよね…金利と株投資ってなにか関係があるの?

じつは、金利と株価とは密接に関係しているんですよ!
金利は景気動向に影響を与えるため、株価にも大きく影響します(景気変動は株価の値動きに連動します)。
一般的に、好景気のときは金利が上がり、株価も上がります。
逆に、不景気のときは金利が下がり、株価も下がります。


逆に、不景気になると企業業績に期待が持てないため、株を買う投資家が少なくなり株価が下落するんです


インフレーション(インフレ)とは、モノの値段が上がりつづける状態のことです。
モノの値段が上がるとは、(同じものを買うのに今までよりもお金を多く払わなくてはならないため)お金の価値が下がるということになります(日本でインフレが起こると円の価値が下がるので、円安になる可能性があります)。


逆に、不景気(企業業績や個人収入が下がり、消費が鈍化するためお金の流通量が減り、物価が下がる=デフレーション(デフレ))のときは金利を下げることにより、経済を活性化させ、景気をよくしようとします。


(※参考:日銀がコントロールできる金利について)

短期金利とは、取引期間が1年以内の債券などの金利のことで、日本銀行の金融政策などによって決まります。
また、長期金利とは、引期間が1年を超える債権などの金利のことで、主に長期資金の需給関係によって決まります(物価の変動、短期金利の推移(金融政策)などの長期的な予想で変動します)。
債券とは?

債券とは、国や企業など(=発行体)が投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券のことです(あらかじめ利率や満期日などが決められて発行されます)。
代表的な債権として、国が発行する債券である「国債」(国庫債券の略)、企業が発行する債券である「社債」などがあります。

また、満期には(発行体が破綻しない限り)額面金額が払い戻されるんですよ


長期金利は景気が悪くなれば低くなり、景気がよくなれば高くなるという傾向にあります

債券の価格は、原則的に市場金利の動向により日々変動し、利回りも変わります。
通常、金利が上がれば債券の価格は下がり、金利が下がると債券の価格は上がります。

発行時から償還まで利率が変わらないため、金利が上がると(新しく発行される債券の利率が上がるため)購入した債券の魅力が薄れ、債券の価格は下落します。
逆に、金利が下がると(発行時の金利は変わらないため)保有している債券の魅力が高まり、債券の価格は上昇します

一般的に、長期金利が下落すると株価は上昇し、上昇すると株価は下落します。
長期金利が下落した場合、多くの投資家は(金利での儲けが少ない)定期預金などに預けておくよりも株式投資をした方が有利だと考え、株価は上昇します。
逆に、長期金利が上昇した場合、多くの投資家は(リスクのある)株式投資をするよりも定期預金などに預けておく方が有利だと考え、株価は下落します。

国債とは?

国債とは、資金調達のために国が発行する債券(「国庫債券」の略)のことです(国が破綻しない限りは元本割れのリスク(デフォルトリスク)はありません。

国債には、「利付国債」と「割引国債」の2種類があります(利払い方式による分類)
「利付国債」とは、半年毎に利子が支払われ、満期時に元金が償還される国債(発行時に満期が設定されており、通常は満期時に発行価格と同額の額面金額が支払われます)。
「割引国債」とは、利子の支払いがなく、償還期限までの利子相当分をあらかじめ額面金額から差し引いた価格で発行され、満期時に額面金額で償還される国債(満期時に受けとる額面金額は発行金額を上回り、その差額が利益になります)。


「個人向け国債」とは、個人の投資家のみが購入できる国債です(変動10、固定5、固定3の3種類があります)。
最低1万円から1万円単位で購入することができ、(発行後1年以上経てば)途中解約することもできます。
「新型窓口販売方式」とは、証券会社や銀行などの金融機関が国から入札したり、市場で手に入れた国債を、独自の値段で販売することです(2年固定利付国債、5年固定利付国債、10年固定利付国債の3種類があります)。
最低5万円から5万円単位で購入することができ、利払いは半年に2回。いつでも途中解約することができます(ただし、元本割れのリスクがあるため注意)。

ただし、いつでも購入できるわけではなく、(不定期で)募集している期間内にしか購入できないんですよ。
ですから、財務省の発行スケジュールを確認しておきましょうね
(※参考:財務省(国債発行スケジュール))
国債が購入できるネット証券には、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などがあります(くわしくは各証券会社のホームページを確認してくださいね。また、手数料やキャンペーンなども要チェックです)。

まとめ
- 金利とは、貸金や預金に対する利子・利息の割合のこと(金利は景気動向に影響を与えるため、株価にも大きく影響する)。
- 一般的に、好景気のときは金利が上がり、株価も上がる。逆に、不景気のときは金利が下がり、株価も下がる。
- 金利には「短期金利」(取引期間が1年以内の債券などの金利)と「長期金利」(取引期間が1年を超える債権などの金利)がある。
- 長期金利は景気が悪くなれば低くなり、景気がよくなれば高くなるという傾向がある(一般的に、長期金利が下落すると株価は上昇し、上昇すると株価は下落する)。
- 債券とは、国や企業など(=発行体)が投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券のこと(あらかじめ利率や満期日などが決められて発行される)。
- 債券を購入すると定期的に利率分の利子を受け取ることができ、満期には(発行体が破綻しない限り)額面金額が払い戻される。
- 通常、金利が上がれば債券の価格は下がり、金利が下がると債券の価格は上がる。
- 国債とは、資金調達のために国が発行する債券(「国庫債券」の略)のこと(国が破綻しない限りは元本割れのリスクはない。「利付国債」と「割引国債」の2種類がある)。
- 個人が購入できる国債には「個人向け国債」と「新型窓口販売方式」の2種類があり、証券会社や銀行などの金融機関で購入できる。

また、国債が売られはじめると株価は上がり、国債が買われはじめると株価は下がる…という関係性もおさえておきましょうね。
それから、海外の金利(為替)ももちろん株価に影響しますよ!
では、ここまでお疲れさまでした♪