お世話になります。はいさび です。
「投資信託は初心者にもオススメです!」と、一度はお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
…そうはいっても、「投資信託」とはどういうものなのか?を知らなければ投資できませんよね(笑)。
今回は、「投資信託(ファンド)」について学びます。
①投資信託(ファンド)は、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、資産運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式・債券・不動産などに投資し運用する商品
②投資家は銀行や証券会社などの「販売会社」から投資信託を購入し、集まったお金は投資顧問会社などの「運用会社」による指示で、信託銀行などの「受託会社」が運用する
③投資信託は「分配金」または「譲渡益」を受け取ることで利益が発生する(元本保証はない)
④販売手数料だけでなく、保有中もずっと「信託報酬」という手数料がかかる
⑤ETF(上場投資信託)は、東証などの金融証券取引所に上場し、特定の指数(日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など)の動きに連動するように運用されている投資信託の一種(購入窓口は証券会社)
投資信託(ファンド)とは?
投資信託(ファンド)とは?


投資信託は“ファンド”ともいうんですよ!
「投資信託(ファンド)」とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、資産運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式・債券・不動産などに投資し運用する商品です。

販売会社が投資家から資金を集め、運用会社が投資家の代わりに運用します


でも、投資するからにはしっかりと投資信託について学ばないと、ですね!
投資信託は、投資家から預かったお金をまとめて、資産運用の専門家(ファンドマネージャー)が投資・運用し、その運用の成果として生まれた利益を投資家に還元するという金融商品です。
投資信託の値段(投資信託としての価値)のことを「基準価額」といいます。

基準価額は1口もしくは1万口あたりの値段です
投資信託の資産のうち、投資家に帰属する額を「純資産総額」といい、これを投資信託の総口数で割ると一口あたりの値段である「基準価額」(きじゅんかがく)が算出されます(基準価額=(純資産総額÷総口数))。
基準価額は、投資信託が組み入れている株式や債券などの時価評価をもとに算出され、1日に1つの価額として公表されます(この値段により投資信託の購入や換金がおこなわれます)。
一般的な投資信託は、運用実績の判断をわかりやすくするため、1万口あたりの値段を基準価額として公表しています。


投資信託では、購入や換金をする際にその価額がわからないようにしている「ブラインド方式」を採用しています。
一般的に約定に適用される基準価額は、買い付けや解約の申し込み当日(ファンドによっては申し込み翌営業日以降)の証券市場の引け後に算出される基準価額をベースに決定されます。


投資家は基準価額がわからないため、
①注文の際に口数を指定してその後で確定した金額を支払う
②あらかじめ金額を指定し、その範囲内で購入可能な口数分の受益権を購入する
…このどちらかの方法で注文します。

また、決算ごとに監査法人などによる監査を受けています

ところで、投資信託ってどこで購入できるの?

投資家は、銀行や証券会社などの「販売会社」から投資信託を購入できます(基準価額がわからない状況で購入・換金の申し込みをおこないます(ブラインド方式))。

少ない資金で購入できますよ
そして、集まったお金は投資顧問会社などの「運用会社」による指示で、信託銀行などの「受託会社」が運用をおこないます。
このように、投資信託は、販売会社・運用会社・受託会社といった各機関がそれぞれの役割を果たすことで成り立つ金融商品です(万が一、各機関が破綻したとしても、投資家が預けたお金は投資額にかかわらず制度的に守られるようになっています)。


投資信託には大きく分けて2種類「株式投資信託」と「公社債投資信託」があります
「株式投資信託」とは、主に株式を組み入れ運用される投資信託(比較的リスクが大きい)。
「公社債投資信託」とは、株式を一切組み入れず債券を中心に運用される投資信託です(比較的リスクが小さい)。




そういえば、投資信託には「ETF(いーてぃーえふ)」っていう商品があるって聞いたんだけど…?

ETFは株式と同じように自分で売買できるんですよ
ETF(上場投資信託)とは?
ETF(上場投資信託)とは、東証などの金融証券取引所に上場し、特定の指数(日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など)の動きに連動するように運用されている投資信託の一種です。

通常の投資信託とETFの違いは、上場か非上場かの違いだといえます(上場しているかどうかで取引のルールが違います)

ETFのメリットとデメリットについても知りたいな
ETFのメリットは…
①市場が開いている時間であればいつでもリアルタイムで取引できる(上場しているので株式と同じように売買できる(指値注文や信用取引もOK))
②少額で分散投資できる(ETFの投資対象となる指数はさまざまな銘柄で構成されている)
③値動きが比較的わかりやすい(ETFは特定の指数と同じ値動きをするように運用されている)
④手数料が安い(一般的な投資信託よりも信託報酬が安い)
⑤選択肢が多い(日本株式や債券、外国株式や外国債券、REIT(不動産投資信託)、商品(コモディティ)などさまざまなな指数に連動するものがある) …など。


ETFのデメリットは…
①上場廃止や繰上償還(投資信託の信託期間が終了する前に運用を終了すること)の可能性がある
②価格の乖離がある(ETFには上場株式としての「市場価格(市場の需給で決まる)」と「基準価額(投資信託としての価値)」の2つの価格があり、この2つの価格が同じように推移するとは限らない)
③手数料や信託報酬が必要(通常の投資信託よりは安いことが多いが、通常の投資信託には販売手数料がかからないノーロードという商品もある)
④通常の投資信託よりも資金が必要((相場の動向により)1万円程度から購入できるものもあるが、多くは10万円程度の資金が必要)
⑤支払われた分配金は自動で再投資する仕組みがない
⑥自動積立投資ができない場合がある …など。

投資信託の特徴


投資信託ってどんな仕組みになっているの?



ファンドマネージャーは投資家から預かったお金を運用し、収益が出たら(投資家の)お金が増え、損失が出たらお金が減る…投資信託は、まさに“投資を信じて託すこと”なんです
投資信託は、「分配金」または「譲渡益」を受け取ることで利益が発生します。
ファンドマネージャーによる運用の成果として利益が出れば、「分配金」として投資家に還元されます(分配金の支給時期や回数は商品によって異なり、支給金額は運用成果に応じて変動します)。
また、基準価額が低いときに購入し、高くなったら売って「譲渡益」を得ることもできます(たとえば、10,000円で買った投資信託が12,000円に値上がりした場合、それを売った差額が利益となります)。

投資信託は複数の投資対象に分散投資されているので、大きな損失のリスクを分散できるのようになっています。

なかでも、とくに分散投資によるリスク回避ができるのが「インデックスファンド」という商品です(日経平均株価やTOPIX、NYダウなどの株式指標(インデックス)と同じような値動きをするようにつくられた投資信託)。
また、投資信託は少額から(100円から10,000円程度)投資できます。


それから、先物取引や外国株式などにも投資できるんですよ

でも、ファンドマネージャーは運用のプロとはいえ、うまくいかないことだってあるよね…?

運用がうまくいかなければ値下がりして元本が減ることもあります(元本保証はありません)。
また、投資信託を買ったときの販売手数料だけでなく、保有中もずっと「信託報酬」という手数料がかかる…という点にも注意ですよ

投資信託ごとにリスクの種類や大きさは異なりますが、基準価額に影響を及ぼす主な変動要因には「価格変動リスク」「為替変動リスク」「金利変動リスク」があります。


…それから、手数料のことも気になるなぁ
投資信託にかかる手数料は、主に3つあります。
①「販売手数料」…証券会社や銀行などの販売会社へ投資信託購入時に支払う
②「信託報酬」…投資信託を運営・管理をしてもらう維持費(投資信託を保有している間、総資産の◯%という報酬設定で毎日差し引かれる)
③「信託財産留保額」…投資信託を運用期間中に解約する際に発生する違約金(ない場合もある)

投資信託は長期投資することが多いので、低コストで投資できるだけで運用効率が上がります。

証券会社などの各販売会社のホームページで事前にチェックしましょうね!

まとめ
- 投資信託(ファンド)は、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、資産運用の専門家(ファンドマネージャー)が株式・債券・不動産などに投資し運用する商品(運用の成果として生まれた利益が投資家に還元される)
- 投資信託の値段(投資信託としての価値)のことを「基準価額」という(単位は口)
- 投資信託は取引の前に基準価額を知ることができない「ブラインド方式」を採用している
- 通常の投資信託は(各投資信託の取り扱いがある)証券会社や銀行などの「販売会社」に申し込んで購入できる(最低投資金額は1万円程度~)
- 投資家は銀行や証券会社などの「販売会社」から投資信託を購入し、集まったお金は投資顧問会社などの「運用会社」による指示で、信託銀行などの「受託会社」が運用する(各機関が破綻したとしても、投資家が預けたお金は制度的に守られるようになっている)
- 投資信託は「分配金」または「譲渡益」を受け取ることで利益が発生する
- 投資信託は複数の投資対象に分散投資されており、大きな損失のリスクを分散できるのようになっている(とくに分散投資によるリスク回避ができるのが「インデックスファンド」)
- 投資信託には元本の保証がない(運用がうまくいかなければ値下がりして元本が減ることもある)
- 販売手数料だけでなく、保有中もずっと「信託報酬」という手数料がかかる(投資信託によって手数料や信託報酬の額は異なる。また、販売手数料がかからず信託報酬が安い「ノーロード投資信託」という商品もある)
- ETF(上場投資信託)は、東証などの金融証券取引所に上場し、特定の指数(日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など)の動きに連動するように運用されている投資信託の一種(購入窓口は証券会社)

さまざまな商品があるので、販売会社のHPなどで吟味してご自身にあったものを見つけていきましょうね!
長丁場、お疲れさまでした♪