【株基礎㊹】VWAP(ブイワップ)とは?

株☆基礎

お世話になります。はいさび です。

板情報を見ていると、“VWAP”というものがありますよね?
初心者のわたしは、なんとなく「価格の平均値なのかなぁ?」くらいにしか思っていなかったのですが、何やら重要なもののようです。

今回は、「VWAP」について学びます。

★今日のポイント★
①VWAPとは、出来高(売買高)加重平均価格のこと(出来高が考慮されているため、より取引実態に近い平均的な約定価格)
②VWAPは、主に機関投資家(大口投資家)の売買時の目標値として使われている
③株価がVWAPを上にブレイクすると株価上昇に勢いがつく傾向にあり、逆に、VWAPを下にブレイクすると株価が下落する傾向にある
④VWAPは株価の支持線(サポートライン)や抵抗線(レジスタンスライン)の目安になる場合がある

VWAPとは?

株お
株お

…んん?VWAP!?
これって何だろう?なんて読むのかなぁ?

株子センセイ
株子センセイ

VWAP(ブイワップ)と読みます。
じつは、VWAPの動きに合わせて大きな資金が入ってくることがあるので、とくにデイトレーダーの方には重要なテクニカル指標なんですよ

株お
株お

へぇぇ、そうなんだ!VWAPについて教えてほしいな!

株子センセイ
株子センセイ

VWAPとは、出来高(売買高)加重平均価格のこと。
当日の取引所で成立した価格を価格ごとの出来高(売買高)で加重平均した価格です

VWAPは、Volume Weighted Average Priceの略で、平均的な約定価格としてリアルタイムで表示されます。

VWAPは単なる株価の平均値とは異なり、出来高が考慮されているため、より取引実態に近い平均的な約定価格といえます。

株子センセイ
株子センセイ

出来高が多い場所で株価が高ければVWAP値も高くなり、逆に、出来高が少ない場所ではVWAP値は低くなります(出来高が多い場所での株価が重視されます)

また、VWAPは当日中のものなので、1日や前場・後場などの限られた時間軸で活用する指標のため連続性はありません。

株子センセイ
株子センセイ

VWAP=1日の総売買代金÷1日の総出来高 で算出されます

株お
株お

ちょ、ちょっと待って!
VWAPは出来高(売買高)加重平均価格っていうけれど、“加重平均”ってどういうこと!?

株子センセイ
株子センセイ

たとえば、100円のリンゴを15個と200円のリンゴを10個買ったとき…(100円×15個)+(200円×10個)=3,500円。これを25個で割ったら140円になりますよね?この価格のことを加重平均価格といいます

株お
株お

なるほど!VWAPは、その日1日の平均約定価格のことなんだね!

株価がVWAPを上回っている場合、当日に株を買ったすべての人の損益を合計するとプラスであり、逆に株価がVWAPを下回っている場合はマイナスとなります

株子センセイ
株子センセイ

機関投資家(大口投資家)は、売買時の目標値としてVWAPを使っているんですよ

機関投資家などの大口投資家は取引量も取引に使う資金も多いため、一度に大量の注文を入れると株価に与える影響が大きくなり、相場が荒れてしまう場合があります。

(大量の注文を成行注文すると株価が大きく動いてしまいますし、指値注文すると“板”に大量の注文が入ったことが示されてしまうため、多くの投資家に「これは怪しいぞ!」と思われてしまうかもしれません)。

そのため、機関投資家はVWAPを使って、市場平均に近づけるように取引を行っています。

VWAPの特徴とは?

株子センセイ
株子センセイ

最近ではアルゴリズム取引(コンピュータが自動的に売買の注文を出す取引で、高速で売買を繰り返す)が主流になっているので、機関投資家はVWAPを売買の目標値にしているんですね

株お
株お

なるほど。VWAPをみる際のポイントも知りたいな!

株子センセイ
株子センセイ

VWAP付近では大口取引がおこなわれることが多いので…

株価がVWAPを上にブレイクすると、株価上昇に勢いがつく傾向にあります(VWAPを上回ると投資家の損益状況が改善し、売り注文が控えられるため)。

逆に、VWAPを下にブレイクすると、株価が下落する傾向にあります(投資家の損益状況が悪化し、損失確定売りが出たり買い控えが起きやすくなるため)。

株お
株お

ふむふむ。他にはどんな特徴があるの?

VWAPを上回っていた株価がVWAP付近まで下落してくると、機関投資家は多くの資金を使って買い注文を出す傾向にあります(VWAP付近にくるまでは買い注文待ちの状態)。

株子センセイ
株子センセイ

つまり、大口の買い注文が出されることで株価が上昇する可能性があるため、VWAPは株価の支持線(サポートライン)の目安になる場合があるんです

逆に、VWAPを下回っていた株価がVWAP付近まで上昇してくると売り注文が出されやすくなるため…

株お
株お

VWAPは抵抗線(レジスタンスライン)の目安になる場合がある…っていうことだね

まとめ

株子センセイ
株子センセイ

機関投資家などの大口投資家はVWAPを基準にしてその日の平均的な株価で売買する場合が多いため、とくに機関投資家が参入しやすい銘柄には活用できますよね!

株お
株お

そうだね。大きな資金が入ってくるタイミングを見計らうことができたら売買タイミングの判断に役立つもんね!
これからはVWAPにも注目しよ~っと!

株子センセイ
株子センセイ

VWAPの特徴をおさえて、他の指標も参考にしながら取引の精度をUPさせてくださいね!
ここまでお疲れさまでした♪