お世話になります。はいさび です。
格言…。
それは、短い言葉で人生の真理や処世術などを述べ、教えや戒めとした言葉。
株式相場にも、先人たちの知恵が詰まった株式相場のノウハウともいえる多くの“相場格言”があります。
今回は、有名な「相場格言」についてです。

まずは有名な相場格言の第1弾!早速みていきましょう♪

やった~!面白そう!
人の行く裏に道あり花の山
『人の行く裏に道あり花の山(ひとのいく うらにみちあり はなのやま)』

あっ!この格言は聞いたことがあるよ

これは、茶聖・千利休が詠んだ…という説もある句で、とても有名な相場格言です。
…でも、まだ続き(下の句)があるんですよ
「人の行く裏に道あり花の山 いずれを行くも散らぬ間に行け」
「きれいな花を求めて山に行くのなら、誰も行かない裏道を行ったほうがよい。
そして、(人と同じ道を行くにせよ、裏道を行くにせよ)花が散らないうちに行きなさい」

株式相場でいうと…「大勢の人と同じように行動(売買)していては利益は得にくい。むしろ、人とは反対のことをやったほうがうまくいくことが多い。
そして、人と同じ行動・人とは逆の行動をとるにせよ、相場に乗り遅れないように(利を取り逃さないように)迅速に判断し、行動(売買)しなさい」…ということですね

相場でよりよい結果を得るには、人と同じことをしていてはダメ。
逆転の発想、そして、迅速な判断と行動が大事ってことかぁ…。
たしかに、大勢の人が総強気のときは相場は天井圏で、総悲観のときは底値圏であることが多いような気がするなぁ…
頭と尻尾はくれてやれ
『頭と尻尾はくれてやれ(あたまとしっぽはくれてやれ)』

“最安値(底値)で買って、最高値(天井)で売る”…のは理想ですが、実際にはほんど不可能ですし、失敗しがちです。
この格言は、「買うときも売るときも上下は少し残したほうがいい」ということをいっています

魚の頭とシッポはいらない!魚のおいしいところだけを確実にいただければ(=利益をとれれば)OKってことだね
卵は一つのカゴに盛るな
『卵は一つのカゴに盛るな(たまごはひとつのかごにもるな)』

こわれやすい卵を一つのカゴに入れて落としたら全部割れてしまいますよね?
でも、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落として割れたとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすみます
株式相場でいうと、「特定の銘柄や投資商品だけに投資をするのではなく、複数の銘柄や商品に投資を行い、リスクを分散させなさい(分散投資しなさい)」…ということです。

たとえば、一つの銘柄を全力で買った場合、予想に反して値下がったときに損失が大きくなっちゃうもんね。
だから、偏った投資ではなく分散投資しておきなさい…っていうことだね
株を買うより時を買え
『株を買うより時を買え(かぶをかうより ときをかえ)』

「売買の時期やタイミングは、銘柄選択よりも重要だ」…ということです

たとえば、昇り調子の株でも(買うタイミングを逃して)天井圏で買ったとしたら儲けは少なくなるからね。
それから、そのときの旬の銘柄(時流にのった銘柄)を旬のうちに捉えることも大事だね
もうはまだなり まだはもうなり
『もうはまだなり まだはもうなり』

相場は自分の思った通りにはなかなかいかないものですよね…

そうそう…。「ここまで上がればもういいだろう」とか「ここまで下がればもういいだろう」と思ったら、そこからさらに上がったり下がったり…。
逆に、「まだ上がるだろう」とか「まだ下がるだろう」と思っていたら、そこが相場の天井圏や底値圏だったり…。
一筋縄ではいかないよね

「市場参加者の多くが“もう”いいだろう、“まだ”だろうと思った時(とくに強気な時)は、そういったことがよくあるもの。
そんなときは、もう一度冷静に相場を見つめることが大切だ」…ということですね
売るべし 買うべし 休むべし
『売るべし 買うべし 休むべし(うるべし かうべし やすむべし)』

「年中、買ったり売ったりするだけではなく、時には休みなさい」…ということ。「休むも相場」ですね
株式投資は、市場環境や相場動向を見極めて売買するのが基本です。
年中、株式売買を繰り返していると、相場を客観的に見ることができなくなってしまうもの。
相場動向が分からない時やひとつの取引が終わったときなどはひと休みし、冷静に相場を見つめ、態勢を整えてから次の投資に備えることが大切です。

ムリをしないで休むことも大事だね!
山高ければ谷深し
『山高ければ谷深し(やまたかければ たにふかし)』

「急騰した銘柄ほど下げに転じると大きく下落することがよくある」…ということです

相場は急騰することもあるけれど、その後反転して急落する恐れがある…っていうことだね
利食い千人力
『利食い千人力(りぐいせんにんりき)』

買った株が上がっても、売却するまでは利益は確定しませんよね?
含み益に満足し、さらに利益を追っているうちに結局株が下がってしまった…なんていうこともあります。
この格言は、「利食い(=利確すること)は千人の味方にも匹敵するくらいの価値がある」…ということです

うん。身に覚えがあるよ…。利確しないと意味がないもんね。
ある程度のところで儲けを確定させた方がいいのかもしれないね
見切り千両
『見切り千両(みきりせんりょう)』

買った株が値下がりしたとき、複雑な気持ちになりますよね!?

すご~くツライ!
損切りしたくなくて「そのうち戻るかも」って反転することを期待して粘って保有していたら、損がどんどん膨らんでいって…もう耐えられなくなって泣く泣く損切りしたことがあるよ…

この格言では、「見通しがよくないと思ったら思い切って処分(=損切り)しなさい。それによって大損が避けられるのなら、それは千両に匹敵するほどの価値がある」…ということをいっています
利食い急ぐな損急げ
『利食い急ぐな損急げ(りぐいいそぐな そんいそげ)』

「利食い千人力」「見切り千両」の他にも、「利食い急ぐな損急げ」という格言もありますよ
時間は利益も損失も拡大させる可能性があります。
「あまり慌てて利食いするとせっかくの上昇相場に乗れないことがあるので急ぎすぎる必要はない。
逆に、損は早めに切ってしまわないとさらに損を拡大させてしまう恐れがあるから急いだ方がよい」…という格言です。

まだまだ上昇相場なのに「利食い千人力だぁー」って慌てて利確したらもったいないよね!
逆に、損切りは早めに決断しないと大損につながることがある…。
難しいけれど、売買のタイミングを見極めることが大事だね
まとめ

有名な相場格言10選でした。
次回は第2弾ですよ。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました♪


