お世話になります。はいさび です。
短い言葉で人生の真理や処世術などを述べ、教えや戒めとした言葉…格言。
株式相場には、投資をする上で参考になる多くの格言があります。
前回に引き続き、今回も「相場格言」についてです。


今回は、相場格言10選の第2弾だよ!
当たり屋につけ
『当たり屋につけ(あたりやにつけ)』(『当たり屋に提灯(あたりやにちょうちん)』も同じ意味)

“当たり屋”とは、売っても買っても思惑どおりに相場が動き、予測を当て続けて儲けている人のこと。
この格言では、「(相場をよく研究し、運もついている)うまくいっている人には逆らわず、追随すべきだ」…といっています

なんだかうまくいかないときは自分であれこれ考えて投資するよりも、連戦連勝の猛者のマネをしてついていった方が恩恵にあずかれるかも!?ってことだね
曲がり屋に向かえ
『曲がり屋に向かえ(まがりやにむかえ)』

“当たり屋”とは逆に、予測が当たらず、うまくいっていない人が“曲がり屋”です。
つまり、「曲がり屋とは逆(反対)の売買を行えば利益が得られる」…ということなんです

なるほどね。予測を当て続ける“当たり屋”はめったにいないけれど、予測が外れ続ける“曲がり屋”は結構いるかも!?
だから、“曲がり屋”を反面教師として利を得る作戦もアリってことなんだね
実際に、“当たり屋につく”よりも“曲がり屋に向かう”方が成功率は高いとされているようです。

当たり屋になりたい…
買いたい弱気 売りたい強気
『買いたい弱気 売りたい強気(かいたいよわき うりたいつよき)』

買いたい弱気とは、(これから株価が上がると予測しているため)買いたいけれど、少しでも安く買いたいから下がってほしい…と弱気な相場感を持つこと。
逆に、売りたい強気とは、売りたいけれど、少しでも高い値段で売りたいから上がってほしい…と強気な相場感を持つことです
「買いたい!」と思っているときは、買いのタイミングを探りながらも、少しでも安く買いたいがために値下がりを願うようになります。
すると、「どうせ値下がりするのならば、その下げでも少し利益を出したいな」という欲が出てきます。
その結果、当初の予定に反して売り注文を出してしまうことになります。
(この逆のパターンが売りたい強気です)。

予想の通りに下げてくれば、その下げでも利益が出せるし、さらにその安値で買いを入れることもできるもんね

ところが、予想通りに売りを入れた後に下げると、次の買いをなかなか入れることができなくなるものなんです

“買いたい弱気”かぁ…。「買いたい!」と思っていたのに、いつの間にか逆目である売りに手を出してしまうなんて…。
じゃあ、「売りたい!」と思っていたのに、逆に買い方になってしまうのが“売りたい強気”なんだね

この格言では、「買うと決めたら買う、売ると決めたら売ることが大事だ」…ということをいっています
相場の器用貧乏
『相場の器用貧乏(そうばのきようびんぼう)』

“器用貧乏”って、何をしても器用に無難にソツなくこなすけれど、とくに秀でたものがなくて大成しない人のことをいうよね

そう。株式投資も同じで、「小手先を利かせて売買し、大抵の取引をそれなりにうまくこなす器用さがありながら小さな利益しか出すことができず、結局は損をしてしまうこと」をいいます
似たような格言に、『早耳の早耳だおれ(はやみみのはやみみだおれ)』などがあります。
相場は早い者勝ちの側面が強い傾向にあるが、何かしらの情報をいち早くつかみ、早めに動いたからといって儲かるとは限らない。
“相場の器用貧乏”のように、器用に立ち回ったようでも、それが逆に失敗につながってしまったということです。
閑散に売りなし
『閑散に売りなし(かんさんにうりなし)』

相場が下落して低迷すると商いが減って閑散になりますよね?

そういうときは、相場は底値だったりするよね

ですから、「相場が閑散としているときは目先の売りも出尽くしていることが多く、何か材料が出ると一気に上昇相場に転じることが多いため売らないほうがいい」…ということです
押目待ちの押目なし
『押目待ちの押目なし(おしめまちのおしめなし)』

“押し目待ち”って、株を買おうと思っているのに上がってしまったので、一度下がったところで買おうとすることだよね

この格言では、「相場の勢いが強いときには望みどおりには下がらず、結局高くなってから買うか、買うのをあきらめざるを得ないことになる」といっています
逆に、勢いの強い下げ相場に入った際は、「またすぐに戻るだろうから値が戻ったら売ろう」と待っていると、逆にどんどん値下がりしてしまうということが多々あります。

こうなると、ついに売れなかったり大底で投げ売ることになっちゃうよね

これが『戻り待ちに戻りなし(もどりまちにもどりなし)』という相場格言です
初押しは買い 初戻しは売り
『初押しは買い 初戻しは売り(はつおしはかい はつもどしはうり)』

相場が低迷した後に上昇をはじめたときの最初の下落が“押し目”、相場が下落をはじめたときの最初の上昇が“初戻し”だね

「上昇相場の最初の押し目は絶好の買い場であり、下落相場の最初の戻りは絶好の売り場である」…ということです
落ちてくるナイフはつかむな
『落ちてくるナイフはつかむな(おちてくるないふはつかむな)』

落ちてくるナイフをつかもうとすると、刃をつかみケガをしてしまうかもしれませんよね?

うぅ~、考えただけでコワイ。
でも、ナイフが床に落ちてからつかめば大丈夫だよね?

そうなんです。「株価が急落している時に買うとどんどん下がって大損してしまうので、底を打ち、そこから下がらない事を確認してから買った方がいい」…ということです
売り買いは三日待て
『売り買いは三日待て(うりかいはみっかまて)』

今すぐに“買いたい!”とか“売りたい!”とか思っても、実際に売買するのは3日後まで待った方がいいの!?

これは、「売り買いはあせらずに、3日待つぐらいの余裕を持って行いなさい。実際に売買をする前に冷静になり、もう一度立ち止まって客観的に相場に向き合いなさい」…ということですね

たしかに…。“今すぐに買いたい!”と思って、慌てて買ったら高値掴みになっちゃったことがあるよ。
しかも、買った翌日から下落して…。
あせって飛びつき買いせずに、少し時間をおいて冷静に流れを見たり、押し目を待ってから売買した方がいいかもね
他にも、同じような意味の格言に『相場は明日もある(そうばはあしたもある)』というものがあります。
“すぐにでも買いたい”と思うとわれ先に飛びつき買いをしがちですが、冷静になり、よく考えてから翌日買っても決して遅くない…という意味の格言です。
相場に過去はない
『相場に過去はない(そうばにかこはない)』

「投資には前向きの姿勢が大事である。「あのとき売っておけば」や「あのとき買っておけば」と後悔しても仕方のないこと。過ぎたことを悔いていないで今後の投資に集中すべきだ」…ということです

うぅ…。「あのときこうしていればよかった~(泣)」って後悔したこと、何度もあるよ。
でも、後悔先に立たず!前を向かなきゃね!
この経験もこれからの相場に活かすよ
まとめ

有名な相場格言、いろいろありますね!
次回は第3弾です。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました♪

