お世話になります。はいさび です。
相場格言…。この短い言葉の中には、先人たちの経験や知恵、戒めがぎっしり詰まっています。
昔から言われてきている相場の傾向は、今もあまり変わらないのかな?と思うことも多く、面白いです。
これまで3回にわたって有名どころを紹介してきましたが、今回も「相場格言」についてみていきたいと思います。




今回は、相場格言10選の第4弾だよ!
売り買いは腹八分
『売り買いは腹八分(うりかいははらはちぶ)』

この格言は2つの意味を持っているんですよ

腹八分は、満腹にするまで食べないで少し控えめにしなさい…っていうことだよね

そう。この格言の1つ目の意味は、「最高値で売ろう!とか最安値で買おう!と思うな」という戒め。
2つ目の意味は、「投資する資金は適度にしなさい。決して全財産を投入すべきではない」…ということなんです

無理な投資は失敗のもと!欲張り過ぎてもいけないし、余裕資金で行わないといけないよね。
腹八分に医者いらず、だね!
三割高下に向かえ
『三割高下に向かえ(さんわりこうげにむかえ)』
上昇相場になると欲が出て「もっと上がるまで売らないぞ」と強気になる投資家が多いものです(逆に、下がれば弱気になる)。
しかし、その気持ちが災いとなって、得ることができたはずの利益を逃してしまうことがあります。

(穏当な値動きの時には)「これくらい上昇したら利食いしよう」とか、あらかじめ目標を設定しておいて、それを実践することが必要なときもあるよね
“三割”というのは、(上げでも下げでも)ひとつの転機となることが多い地点。
そのため、ある出発点から三割上がったところは売り、三割下がったところは買いのサインと見なされることがよくあります。

この格言では、「三割上がればひとまず手仕舞い、逆に、高値から三割下がれば思い切って買う」という目安についていっています
買い二分に売り八分
『買い二分に売り八分(かいにぶにうりはちぶ)』

「株で利益を上げるためには“買い”よりも“売り”のタイミングがより重要である」…ということです

たしかに…。どれだけ安値で買えたとしても、売りのタイミングを間違えたら儲けにならないよね。
それに、少し買うタイミングが遅れて高値近辺で買ったとしても、うまいタイミングで売り抜ければ儲けになるもんね
株価の里帰り
『株価の里帰り(かぶかのさとがえり)』(『株価は元の古巣に戻る(かぶかはもとのふるすにもどる)』も同じ意味)

「株価は上がったり下がったりしても、元の水準に戻ることが多い」…ということです
相場にはサイクルがあり、上昇相場では過去につけた高値を目指し、下落相場では過去につけた安値まで下がることがよくあります。

投資家は過去の高値や安値を覚えていて、それを目安に売買する…。
そういった投資家心理に反応して株価は動くから、元の水準に戻ることが多くなるんだね
下手なナンピン すかんぴん
『下手なナンピン すかんぴん(へたななんぴん すかんぴん)』

ナンピン(難平)って、保有している銘柄の株価が下がったときに、さらに買い増しをして平均購入単価を下げること…でしょ!

そう。難儀(なんぎ)なこと(株式投資では値下がりなどによる損失)をできるだけ平らにしようという投資方法が難平(ナンピン)です
ナンピン買いをすると平均買い単価を下げることができます。
しかし、下落相場で「ここが底だろう」と思ってナンピン買いしても、さらに下がって損失が大きくなってしまうこともあります。
『下手なナンピン大怪我のもと(へたななんぴんおおけがのもと)』ともいいます。

ナンピンするならば、相場の動きを見極めないといけませんね。
それから、じゅうぶんな資金の余力がほしいところです。
この格言では、「下手なナンピンをすると大損してしまうことがあるので注意しなさい」…といっています

素寒貧…無一文にならないように気をつけるよ
節分天井 彼岸底
『節分天井 彼岸底(せつぶんてんじょう ひがんぞこ)』

「相場は、2月上旬の節分の時期に天井をつけ、3月中旬~下旬のお彼岸の時期には一年を通してみると底になっていることが多い」…といわれています

相場は、年初から節分の時期までは上昇を続けるけれど、3月は決算期ということもあって調整局面に入る…そして、次第に下落していく傾向にあるんだね
半値戻しは全値戻し
『半値戻しは全値戻し(はんねもどしはぜんねもどし)』

半値戻しは、株価が下げ幅に対して半分くらい戻ることをいうんだよね

そう。「下落幅の半分まで値を戻した相場は、今後元の水準まで戻る勢いがある」…ということです
(好材料が出たなどして)下げていた株価が半分も戻るのは、よほど相場が強いということなので、全値戻しが期待できるとみられます。

でも、「一度下げた相場が半分まで戻したら、欲張らずにそこで利確売りをした方がよい」という見方もあるんですよ

たしかに…。全値戻しの期待はあるけれど、必ずしも戻るわけじゃないもんね。
半分戻ってきたなら、一度利確を考えてみようっと
2日新甫は荒れる
『2日新甫は荒れる(ふつかしんぽはあれる)』
新甫とは、商品相場の新穂(新しく上場される作物)からきた言葉で、もともと商品先物取引で新たに始まる限月(月の最初の取引日)のことをいいます。

「(祝祭日などにより)月初の立会が2日、月曜日からはじまる月は、相場の値動きが大きく荒れやすい」…ということです

相場の動きを見るのって、カレンダーをチェックすることも大事なんだね
遠くのものは避けよ
『遠くのものは避けよ(とおくのものはさけよ)』

これは、「自分の知らない業種の企業に投資するのは避けた方がよい。身近な生活と関連のある会社・仕事で関係がある会社など、多少でも知識や親近感のある銘柄を選んだ方がまちがいが少ない」…ということです

そうだね。上場している企業はたくさんあるんだから、わざわざ知らないものや馴染みのないものを選ぶことはないよね。
たとえば、自分の愛用している商品をつくっている企業を選んだり…身近な生活の中に投資対象を探すヒントはいっぱいあるもんね
これと似たような意味の格言に『虫の好かぬ株は買うな(むしのすかぬかぶはかうな)』というものがあります(知らないものや不得手なものには手を出さない方が無難という意味)。
備えあれば迷いなし
『備えあれば迷いなし(そなえあればまよいなし)』

「株式投資で最も大切なことは、売買に際しての確固たる自信と決断である。自分なりの相場観をしっかりと持ち、心が迷わないためにも、投資先についてよく研究し、資金も確保しておくことだ」…ということです

投資しようと思っている企業の業績や財務内容をよく調べて、自信を持って投資したなら、何かあったときに迷いや焦りは少なくなるよね。
それから、ギリギリの資金で投資するとすぐに切羽詰まってアタフタすることになるから注意しないと!

心にも資金にも余裕が必要ですね
まとめ

こういった相場格言を頭の片隅に入れておいて、必要なときに思い出して、投資する際に役立てていけたらいいですよね!?
ここまで読んでくださって、ありがとうございました♪