お世話になります。はいさび です。
投資する銘柄を見つける際は「PER」「PBR」「ROE」などの指標を参考にしつつ、さらに業績や将来性・成長性などさまざまな角度から検討して納得のいく投資をしていきたいですよね^^



今回は、株の売買に欠かせない「チャート」「ローソク足」について学びます。
★今回のポイント★ ①チャートとは、株価の動きをみるためのグラフで「ローソク足」「出来高」「移動平均線」で構成されている ②ローソク足とは、株価の動きを示したもの(始値、高値、安値、終値の4つの値段(4本値)がわかる) ③ローソク足の胴体の長さや色、上下の線(ヒゲ)の長さで、その時の投資家の動きが一目でわかるようになっている ④ローソク足には、その日1日の動きを示す「日足」、1日の動きをを時間ごとに示す「日中足(5分足など)」、他にも「週足」、「月足」「年足」などがある
チャートとは?

「チャート(株価チャート)」とは、株価の動きをみるためのグラフのことで、「ローソク足(ろーそくあし)」「出来高(できだか)」「移動平均線(いどうへいきんせん)」で構成されています。
「ローソク足」とは、株価の動きを示したもの。
「出来高」とは、ある期間中に成立した売買数量の合計のこと(売買高ともいいます)。
「移動平均線」とは、直近の株価の平均値を割り出してグラフにしたものです。

難しそうだね…。ひとつずつ詳しく教えて!

今回は「ローソク足」についてみていきましょう!
(出来高、移動平均線については後ほど説明しますね^^)
ローソク足とは?

「ローソク足」とは、株価の動きを示したもので、「始値(はじめね)」「高値(たかね)」「安値(やすね)」「終値(おわりね)」の4つの値段(4本値(よんほんね))が一目でわかるようになっています。

4つの値段??
「始値」とは、(ある期間の)最初についた値段
「終値」とは、(ある期間の)最後についた値段
「高値」とは、(ある期間についた)いちばん高い値段
「安値」とは、(ある期間についた)いちばん安い値段 です。
(“ある期間”とは、「1日」や「5分」や「1カ月」といった期間のことです)。

ローソク足って面白いネーミングだね!

ローソクのような形をしているので「ローソク足」といいます。
世界中の投資家に使われていますが、なんと江戸時代に米商人の本間宗久さんが考案したものだといわれているんですよ。

えぇ~!長い歴史があるものなんだね!
…あれ?ローソク足って白いのと黒いのがあるけど…?

ローソクの胴体(どうたい(実体(じったい)ともいいます))は「始値と終値」を示しており、白色(または赤色)の「陽線(ようせん)」と黒色(または青色)の「陰線(いんせん)」の2種類があります。
最初についた値段よりも終わりの値段が高ければ「陽線(白色(または赤色))」になり、
逆に、
最初についた値段よりも終わりの値段が安ければ「陰線(黒色(または青色))」になります。

「陽線(白色(または赤色))」の銅体の下辺は「始値」、上辺は「終値」になり、
「陰線(黒色(または青色))」の胴体の上辺は「始値」、下辺は「終値」となります。

陽線は株価が上がった⤴ということを示し、陰線は株価が下がった⤵ということを示しているんだね。
…あれ?上下に出ている線があるけど、これは何?
上下に出ている線は「高値と安値」を示しており、上に出ている線「上ヒゲ(うわひげ)」と下に出ている線「下ヒゲ(したひげ)」の2種類があります。

「上ヒゲ」の頂上は「高値」、「下ヒゲ」の底が「安値」を示しているんですよ!

ローソク足の胴体は「始値と終値」を示していて、上下の線(ヒゲ)は「高値と安値」を示しているんだね。
ローソク足っていろいろなカタチがあるんだね。
ローソク足の種類
ローソク足は(ある期間中の)値動きをあらわしており、相場の行方を予想するのに多くの投資家に活用されています。

ローソク足は投資家の心理をあらわしています。
ローソク足の胴体の長さや色、上下の線(ヒゲ)の長さを見ることで、その時の投資家の動きが一目でわかるようになっているんですよ!

へぇ~!面白いね^^ローソク足の見方について教えて!

たとえば…
- ローソク足の胴体が長いほど相場の勢いが強く、今後もその流れが続きやすいと考えられている
- ヒゲが長いローソク足は、一時的に大きく動いた方向と反対の動きで終わったことをあらわしている
- コマ足は投資家に迷いがあることをあらわしている(今後、上昇か下落のどちらにいくのかはまだわからない中立の状態で、その後のトレンド転換のサインとなる)
- 胴体がないローソク足(始値と終値が同じ値段の場合、胴体がなくなる)は「買いたい人」と「売りたい人」のバランスがちょうどよくとれている状態を示しており、相場の転換期のサインとなる
…というような傾向があります。

ただし、必ずしもそうなるとは限りませんので注意して下さいね^^
他にもローソク足にはいろいろな種類があるので、それについては↓こちらへどうぞ。

チャートの期間

ローソク足をみると、そのときの投資家の動きがわかるんだね。
このローソク足が連なって、ある期間の株価の動きをあらわしたものが「チャート」なんだね!

チャートはいろいろな期間を設定してみることができます。
たとえば、1日の株価の動きをみたいときは「日足(ひあし)」をみる、
(短期売買などで)もっと細かく株価の動きをみたいなら「日中足(にっちゅうあし)」の中の「5分足(ごふんあし)」をみる…など使い分けるといいですよ!
その日1日の動きを示すものを「日足」といいます(もっともポピュラーなのが日足です)。
また、1日の動きを時間ごとに示すものを「日中足」といいます(なかでも、5分ごとに示すものを「5分足」といい、デイトレード(短期売買)のときなどによく使われます(他にも1分足、15分足、4時間足などもあります)。
さらに、もっと長期的な株価の流れをみたいときは、1週間の動きを示す「週足(しゅうあし)」をみたり、1ヵ月や6ヵ月などの動きを示す「月足(つきあし)」、1年や2年などの動きを示す「年足(ねんあし)」を使います。

株価の大きなトレンド(値動きの傾向)を見るには月足、細かい動きを確認するには日足を見るといいですよ。
同じ銘柄でも短期間と長期間のチャートを見比べると、株価がどう変動しているのか?やトレンドはどうか?といったことがみえてきます。

あれっ!?チャートの下の方に棒グラフがあるけど…これは何?

それは「出来高」といって、どのくらい売買が盛り上がったかをみるものですよ。
その株が人気化してくると棒グラフは高くなり、人気がおさまると低くなります。

それから、うねうねっとしている線は何?

それは「移動平均線」といって、一定期間の株価の平均値を計算してグラフ化したものです。
短期的な値動きの凹凸をならして、株価の大まかなトレンドをみようとする補助線で、基本的には線の向きがトレンドを示しています(線が上向いていれば上昇トレンド、下向いていれば下降トレンド)。

なるほど。チャートって、一目でいろいろなことがわかる優れものだね!

出来高や移動平均線については↓こちらへどうぞ


まとめ
- チャートとは、株価の動きをみるためのグラフであり、「ローソク足」「出来高」「移動平均線」で構成されている
- ローソク足とは、株価の動きを示したもの(始値、高値、安値、終値の4つの値段(4本値)がわかる)
- 最初についた値段よりも終わりの値段が高ければ「陽線(白色(または赤色))」、逆に、最初についた値段よりも終わりの値段が安ければ「陰線(黒色(または青色))」になる
- 「上ヒゲ」の頂上は「高値」、「下ヒゲ」の底が「安値」
- ローソク足の胴体の長さや色、上下の線(ヒゲ)の長さで、その時の投資家の動きが一目でわかるようになっている
- その日1日の動きを示す「日足」、1日の動きをを時間ごとに示す「日中足」(5分足、1分足、4時間足など)、1週間の動きを示す「週足」、1ヵ月や6ヵ月などの動きを示す「月足」、1年や2年などの動きを示す「年足」がある

本日もお疲れさまでした♪
投資をするうえでチャートは欠かせないとても大事なものですが、あくまで目安、絶対的なものではありません。
次の「株基礎(9)」では「ローソク足の種類」について学びますよ^^
よろしければ↓こちらへどうぞ。
